RIMG0081.jpg富山放浪記  写真:廣貫堂 富山の薬売り

2010.3.14 富山に訪問初日。
今日は家具や巡りと決めておりましたのでネットで検索した2店舗を訪問いたしました。
1件目。’vie etoffe'[ヴィ エトフ]RIMG0010.jpg
富山市北新町2-1-17。
いたち川沿いの北陸銀行隣のビルをリノベートして店舗にしたそうです。
店内には照明 家具 カーテン 雑貨等がセンスよく配置されていました。
ここでは’HUKLA’[フクラ]というメーカーの家具が展示されていました。
国産だそうですが、骨の細いラインのきれいな椅子やゆったりデザインされたソファー等々...
目の保養になりました。
2件目。SUKENO[スケノ]RIMG0036.jpg
富山県高岡市三女子127。
SUKENOさんは雑貨 家具 の販売に加え、自社で住宅もデザインして販売しているそうです。
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主にイタリアの商品が得意だそうです。
展示室に販売していたメダマ商品!→RIMG0015.jpg
RIVA社のI型キッチン。幅は3.48mとやや大きめ。350万円相当の商品がななっなんと98万円!
写真が小さいのでわかりにくいですが扉はすべてチェリー材の無垢板オイル仕上げ。
接客していただいた梅田さんがおっしゃるにはこれだけ大きいキッチンが入るお宅が少ないらしく、売れ残っているとのこと。これから間取り計画される方。いかがですか?
さてココからは目の保養です。
イタリアagape社のお風呂と洗面台。RIMG0030.jpgRIMG0028.jpg
お風呂agapeと言ってもいいほど速そうな気がしませんか?
さすがデザイン先進国イタリア。お風呂も手抜きなしといった感じです。
そして洗面台。よくデザイン雑誌等でお目見えする GABBIANO。
口を濯ぐのも申し訳ないですね。
どちらも水回り商品ですが木製でオーク材が採用されているそうです。
もちろん塗装は施されていますが...

さておなかがすいたのでお昼ご飯。
SUKENOの梅田さん曰く、
射水市の’道の駅新湊’にある 白エビかき揚げ丼 がおいしいとのこと。
高岡市から国道8号線を富山市に向かう途中大きな道の駅を発見。
他のメニューに一切目をやることも無く注文。
RIMG0039.jpg←みそ汁 お新香つきで¥730円!
白エビは殻付きで揚げているので歯ごたえがいい。身もつまってて食べごたえあり!
みそ汁もインスタントではなく野菜たっぷりで満足でした。
RIMG0041.jpg←レジの前には ご当地どんぶり選手権大賞を受賞したトロフィーと賞状。

夕方ホテルに辿り着くと思いのほか疲れていて即就寝。

はっ。起きるともう夜の8時。
少々胃もたれ気味...ですがここは海鮮王国富山県っ!
先ほど白エビかき揚げ丼食べたばっかりなのに夕飯を食べることにしました。
ネットと図書館で借りた 富山るるぶ を参考に富山の街を散策。
なんと 富山るるぶ が2年前ので探したお店が2店とも店じまい...
海鮮あきらめ、1時間徘徊の末 遂に発見。
NODDOLE BAR BUGSY
富山市二口1-11-5RIMG0047.jpg
ココでおすすめはガーリック麺。
RIMG0042.jpg麺は太めでダシは豚骨ベースの醤油味。
麺に、にんにくがすりこまれているので麺までおいしい。
学生で賑わう店内。おしゃれなバーカウンターで一杯どうぞ!

2日目。
今日は富山市の建築探訪する日ときめておりましたので朝から効率よく巡ることが出来るよう昨日作戦を練りました。
1件目。槇文彦さんが設計された
富山市国際会議場
富山市大手町1番2号
RIMG0048.jpg外部はカーテンウォールに覆われ内部にはしなやかに面格子のスキン(皮)が施されている。

RIMG0053.jpg交流ギャラリーは開放的で街の賑わいを取り込む演出がされていました。
RIMG0055.jpgRIMG0057.jpg
エントランスホールから北側を臨むとそこには富山城が目に入ってきます。外部からはしなやかな間仕切りだった面格子は内部からは大きな障子を連想させ、新旧を違和感無く繋いでいる感じがしました。
RIMG0059.jpg←地下駐車場 
東側にあるANAクラウンプラザホテルとは地下でつながっておりブッフェ形式のレセプションや宿泊も可能だそうです。

2件目。これまた槇文彦さんが設計された
富山市市民プラザ
富山市大手町1番2号RIMG0061.jpg

外観は奥に進むにつれて建物が高くなっていく、現代版のお城を思わせる構成。
RIMG0070.jpgまずエントランスホールを入ると空を切り取るようなトップライトがお出迎えしてくれます。ホールの中心にはデザインされたベンチが鎮座しています。
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1階は市民が気軽に利用できるように店舗が軒を並べてます。
飲食店も中華.洋食とあり賑やかな様子。
RIMG0063.jpgRIMG0064.jpg2階からは市民ギャラリーが配置され各種イベントに利用されていました。
RIMG0066.jpg←3階から2階におりるスロープ。正面には一枚ガラスで大きな木が植えてありました。
RIMG0068.jpg←同上スロープを反対側から臨む

さてさて待望のランチタイム。
昨日のリベンジとばかりにネットで海鮮料理を検索。
ありましたありました。老舗のお寿司屋さん。
寿司栄(すしえい)
富山市掛尾285−1 
ランチタイム 11時30分〜14時まで
おまかせAコースの2,600円でオーダー。
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本来はにぎりの写真を撮りたかったのですがネタの新鮮さと大将のお話にすっかり気持ちを奪われここではネタの紹介のみでご勘弁。
1/がんど
2/すみいか
3/バイ貝
4/あじ
5/あさりのお吸い物
6/とろ
7/肝付かわはぎ
8/ホタルイカ
9/白エビ
10/玉子

(解説)
1/成長魚 ’がんど’は’ぶり’と’はまち’の間だそうです。油がのってるけどなぜかさっぱり。
2/ゆずと自家製のポン酢で頂きました。イカとゆずは本当によくあう!
3/歯ごたえがたまらない。地元の人は好んでよく食べるそうです。
4/今朝とれたそうです。新鮮すぎると包丁が入らないこともあるそうです。
5/薄味であさりそのものの味が堪能できました。お上品!
6/とろの上にショウガと焼き塩。この焼き塩は石川県の珠洲市でとれる竹炭塩と呼ばれる物で荒削りだったのでしっかり味わえました。塩なのに不思議と甘かったです。
7/これもう一貫欲しかったです。絶品!
8/3月1日に解禁されたばかりでゴールデンウィークまでの2ヶ月間しか食べられないそうです。5月をこすとホタルイカのわた大きくなりすぎて味が落ちるそうです。
9/口の中で溶けてしまい幻を見ている感覚。お寿司界のイリュージョン。
10/定番。やはり閉めはこれできまりや。

RIMG0095.jpgお腹を満たした後は社会見学。
廣貫堂 
富山市
「ゴホンといえば龍角散」
「富山といえば反魂丹」
みなさんご存知でしょうか?
実は私も初めて知ったのですが、なぜ富山は薬の街なのか...解説いたします。

富山藩二代目前田正甫。
彼は非常に薬に研究熱心でした。
あるとき正甫自身が腹痛になった時、備前岡山藩の藩医万代常閑(はんいもずじょうかん)がのつくった’反魂丹’をのんでを飲んだところ回復してそれ以来彼は常備薬として持ち歩くこととなりました。
元禄三年(1690年)江戸城で三春藩主(福島県)が突然の腹痛に悩まされ、そこに居合わせた正甫が反魂丹を三春に与えたところ回復。RIMG0077.jpg
この出来事がきっかけで各地の大名から注文が殺到。
正甫は備前岡山から万代常閑を招き松井屋源右衛門に命じ反魂丹をつくらせたそうです。
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さてこの反魂丹の歴史を受け継ぐこの製薬会社’廣貫堂’
名前の由来気になりませんか?
ずばり「く寒村僻地に救済の志を通せよ」が社訓であり由来でもあるそうです。
昔どこの家出も常備薬がありましたよね。
富山の薬が発展した理由の一つ特殊な販売方法があると思います。
’先用後利’...病気を先に直すために薬を使っていただき、利益は後からでいいですよ
って意味だそうです。この商法が民衆の共感を得て今に至るそうです。

RIMG0087.jpgRIMG0079.jpg廣貫堂 展示コーナーより

昨今、全国各地にドラッグストアーが増えて常備薬を置く地域といえば僻地の人達だけなんですよ...と社員さんは嘆いていました。
しかし会社の一貫した理念。精神は立派ですね。
脱帽です。



さてここからは薬豆知識。
昔の薬のパッケージは特徴的な物が多いですよね?!
なぜか...
かつて日本は教育制度が充実していなかったので字の読めない人が多かったそうです。
そこで視覚でも判断できるように分かりやすい絵でメッセージを発信していたそうです。

例 だるま,,,風邪薬(風邪で寝込んでも必ず起きられます)
   熊 ,,,胃腸薬(熊の胆汁は胃に効くそうです。漢方の教えでもあるそうです)
   赤玉 ,,,下痢食あたり(これ,,,聞くの忘れました。ごめんなさい)

おもしろパッケージ写真を撮ってきました。
RIMG0089.jpg←左端 ハラトン 力士がぶっ飛ぶくらい効くそうです(笑)
RIMG0090.jpg←女性の顔はみんな昭和のべっぴんさんですね
RIMG0091.jpg←これは斬新。パッケージをだるま型に...差別化はどの時代も大切ですよね
RIMG0092.jpg←左上 ウインターはネーミングと絵のギャップがすごい。
           右上 龍風散 風邪を治しに遂にお釈迦様が舞い降りてくるありがたいお薬です
RIMG0093.jpg←もっとも有名なケロリン。’ケロ’とか’リン’が頭痛を直すイメージの音になってしまった例で、ケロリンにあやかって他の製薬会社がまねしてつくったそうです。しかしキリン散って,,,ねえ
RIMG0094.jpg←まだまだエセケロリン。ありまっせー。

さて今回のメダマ。富山といえば薬とサッシ。
サッシ大手メーカーは富山たくさんあります。
しかし今回見学に行ったのは木製サッシのメーカーです。
1件目。マド家(マドカ)
RIMG0096.jpg←社屋全景
RIMG0097.jpg←社屋エントランス。壁は斜めいた張り。
飛び込みで伺ったのでパンフレットを頂いて帰ってきました。工事担当者の方がいらっしゃって丁寧に対応していただきました。カラーバリエーションが豊富で取り付けして頂けるそうです。
2社目。キマド株式会社RIMG0098.jpg
5年前に建てた社屋はきれいでガラスから塗装、組み立て、配送梱包まで一貫して生産しているそうです。図々しくも工場内を見学させていただきました。
RIMG0105.jpg←ペアガラス製作時のガラス圧着機
RIMG0106.jpg←製材ライン
RIMG0107.jpg←塗装ブース 木材はパインの集成材を使用。 パイン材は狂いが少ないそうです。

RIMG0111.jpg←組み立てブース アルミと木が組み込まれている様子 分かりますか?
RIMG0112.jpg←検品 梱包ブース ココから全国に運ばれていくそうです。
ちなみに無印良品の家もキマドさんのサッシを採用しているそうです。
キマドの工場方々は仕事中にも関わらず、みなさん時間を忘れて熱心に説明をしてくださいました。各々の仕事にプライドを持って臨んでいる姿勢がひしひしと伝わってきました。

キマド株式会社ギャラリー
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RIMG0102.jpg←玄関金物はドイツより取り寄せているそうです。納まりも美しい。



富山の旅は時間が短かかったわりに密度の濃い旅でした。
岐阜県と富山県は隣同士ですが、なかなか訪れる機会に恵まれませんでした。
しかし今回訪れて3つの’ショク’を発見しました。
食...旬な海鮮が身近な街
職...職人気質な土地柄であること 
色...冬が演出する立山の白
また別の季節に是非とも訪れたいですね。